戦後最多の死亡数を記録した2021年

>2021年の人口動態統計速報

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厚生労働省 - 人口動態統計速報より

2/25、厚生労働省から2021年の人口動態統計速報が公表されました。出生数過去最少とか婚姻数戦後最少とか目を引くポイントが多いですが、やはり気になるのが「死亡数戦後最多」というパワーワードです。対前年7万人近く増加となっていますが、何があったのでしょうか。

(そういえば救急車の音を聞くことがすごく増えたなとは思っていました)

>過去10年間の死亡数から見る2021年の異常さ

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人口動態のデータから過去10年間の死亡数を並べてみるととこんな感じで、毎年数千〜数万人ずつ順調に死亡数が増えてました(高齢化の影響?)。にしても2021年の増え方はすごい勢いです

過去には2016年→2017年とか3万人以上増えた年がありましたが、基本的には毎年そんなに急激に増えたりしていません。東日本大震災の前後2010年→2011年ですら5万6,000人くらいの増加でしたので、前年比7万人近く増えた2021年はやっぱり異常です

 

>超過死亡は新型コロナに因るものなのか?

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厚生労働省 - データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-より

この年に何があったかと言えばやはり新型コロナの流行と言われる状況ですが、新型コロナに因る死亡数は2020年から現在までの累積でも2万4,781人(3/5時点)です。超過死亡の原因は新型コロナのみという訳でもなさそうです

 

>2021年はどんな死因が増えたのか?

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厚生労働省 - 人口動態統計月報(概数)より

2021年の1年分はまだデータがないっぽいので、毎年9月までのデータで比較してみます。2021年9月時点で、コロナ死と老衰がそれぞれ前年比1万5,000人くらい増加、心疾患が前年比8,000人くらい増加しました。肺炎は不思議と前年比4,000人くらい減少でした。「その他」は、腫瘍や心疾患などの上位を占める主要な死因には分類されない比較的マイナーな死因の総数で、これが地味に3万人以上増加してます

つまり、主にコロナ死・老衰・心疾患が増加したけど、それ以上に、これまで上位に入らなかった比較的マイナーな死因によって亡くなった方がすごく増えたということらしいです。

 

>2020年までの傾向

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厚生労働省 - 人口動態統計月報(確定数)より

過去10年間の主要な死因別の死亡数の推移はこんな感じになります。腫瘍・心疾患・脳血管疾患・肺炎・老衰が死因の6〜7割くらいを占めていますが、ここ10年で老衰がすごい勢いで増加してます。10年前の2倍以上ですが、これは単純に高齢化の影響なんでしょうか。
また、全体の死者数の増加に伴って、主要な死因に分類されない比較的マイナーな死因による死者数(その他)も増えっぱなしになってます。2017年あたりから極端に増えてますが、なんでだろう。

 

>ワクチン死の可能性は?

2021年まで無くて2021年にあったものと言えばワクチンの集団摂取です。2021年末の時点で8,000万人以上の方が2回接種を完了しるらしいので、稀であれ死亡に繋がるリスクがあったとしたら、分母が大きいだけに影響を受ける人数が多いことになります。ADE(抗体依存性感染増強)などの長期的なリスクも本当に大丈夫なのか謎なところです。

公的にはあくまで「因果関係があると結論づけられた事例はない」のでワクチン死はゼロですが、薬害はいつでも何年も経ってからネタバレしてくるので、可能性は考えてみた方がいいかなと思います。これはもう少し整理してから書くことにします。