新型コロナワクチンと超過死亡①

>増えっぱなしの超過死亡

前回までに、2021年に超過死亡が急増して死亡数が戦後最多を記録したこと、2022年3月時点で2021年のそれを更に上回りそうなことを記事に書きました。

7/22に今年5月までの人口動態速報が公表されましたが、4〜5月も相変わらず、2021年の死亡数を超過し続けています

高齢化によって毎年死亡数は増えるし、今年はコロナに因る死亡者も増えてるし、死亡数が例年より増えること自体に違和感はありません。ですが、それだけでは説明できません。過去にはなかった異常な増え方です。あまり話題にならないことが不思議です。

 

>例年の死亡数との比較

もう少しわかりやすく、超過死亡数も可視化して、例年の死亡数との比較で見てみます。

グラフの線は死亡数を、棒は超過死亡数(例年比の死亡数)を表しています。尚、例年の死亡数は2017年〜2021年の平均としています。また、2020年までは確定数、2021年は概数、2022は速報の値です。

2020年は超過死亡がマイナスとなる珍しい年でしたが、2021年はほとんど毎月超過死亡が増加し、例年より6万人以上の超過死亡が発生しました

これだけでも異常でしたが、2022年はひと月で2万人前後の超過死亡が発生する月もあり(2〜3月)、5月時点で既に7万人近い超過死亡が発生しており、これは戦後最多の死亡数を記録した2021年の1年間の超過死亡数を上回っています。半年足らずで、ですよ。

 

>何が起こったのか?

2021年になくて2022年にあったものと言えば、①新型コロナの感染爆発(陽性者爆発?)②ワクチンの3〜4回目接種です。それ以外に大きな天災も戦争も飢餓も起こっていません。

こうして見ると、2022年の陽性者数がどれだけ異常に多かったのかが分かると思います。2021年は1ヶ月に最大でも60万人弱でしたが、2022年の2月には210万人、7月に至っては350万人近くの陽性者が発生しています。2020年〜2021年の2年間の陽性者数は約173万人でしたが、2022年は2月までのたった2ヶ月でそれを超えてしまいました。

2022年1月時点で人口の約75%がワクチン2回接種済、2022年6月時点で人口の約62%がワクチン3回摂取済、にも関わらずです。2022年5月からは4回目摂取も始まっています。

-2021年12月から3回目摂取と陽性者数の波が同期しているのは偶然でしょうか?

 

>新型コロナによる死亡数は?

では、新型コロナによる死亡者はどれほど増えてしまったのでしょうか。

確かに増えています。ですが、陽性者数の増加と比較すると穏やかな増え方です。最大の死亡数が発生した2022年の2月でも5,000人弱でした。陽性者を分母とした場合の死亡率はむしろ下がっています。「ワクチンは感染を防げないが、重症化を防ぐ」というやつなのでしょうか。ウイルスの弱毒化というやつなのでしょうか。

-2021年12月から3回目摂取と死亡者数の波が同期しているのは偶然でしょうか?

 

>超過死亡と新型コロナの死亡数の波の類似

超過死亡に話を戻します。

一つ前のグラフの新型コロナによる死亡者数と超過死亡は波の形が似ています。新型コロナによる死亡数が超過死亡を底上げしていると見て間違いはないと思います。が、新型コロナによる死亡数だけでは説明がつきません

超過死亡が最大化した2022年2月は約2万人の増加でしたが、同月、新型コロナによる死亡者は5,000人弱でした。残りの約1万5,000人は何か別の理由です。

今年の1〜5月の超過死亡は7万人弱でしたが、同期間の新型コロナによる死亡者は約1万2,000人でした。残りの5万8,000人弱は何か別の理由です。

-2021年12月から3回目摂取と超過死亡の波が同期しているのは偶然でしょうか?

 

>ワクチン接種数と陽性者数/死亡者数/超過死亡の増加

ワクチン接種が感染予防や重症化予防に有効だとするなら、ワクチン接種が進むほど、新型コロナ陽性者数/死亡者数は減るはずなのに、現実には逆のことが起こっています。2021年からその傾向はありましたが、超過死亡の極端な増加は3回目接種以降により顕著になっています。

つまり、ワクチンが感染予防や重症化予防に逆効果であるばかりか、ワクチンが原因で超過死亡が増加しているとしか思えません。他に要因が見当たりません。

 

>ワクチンの短期的な影響と長期的な影響

新型コロナワクチンとの因果関係が認められた死亡は1件のみ(基礎疾患のある高齢者)で、これは急性アレルギー反応と急性心筋梗塞という短期的な副反応に因るものでした。こうした短期的な副反応が疑われる死亡の報告は、現時点で1,300件程度あるようです。

ですが、それ以上に、、ワクチンによって体内で作られるスパイクタンパク質に毒性はないのか、RNAの逆転写は絶対に起こり得ないのか、RNAの送達に使用される脂質ナノ粒子が重要な臓器に到達・蓄積しても全く問題がないのか、急速な集団接種の選択圧によってウイルスの変異が促進されないのか、それに加えて抗原原罪や抗体依存性感染増強(ADE)によって感染や重症化の促進が起こらないのか、、こうした長期的なリスクの懸念もあります。

3回目接種以降の現在の状況は、ワクチンの長期的影響が顕在化しつつあるのではないかとも思えてしまいます。もう今更ですが。