新型コロナワクチンと超過死亡②

8月に新型コロナワクチンと超過死亡について記事を書いていましたが、更に状況が悪化しているように思えるので改めて記事を書いてみます。

■超過死亡について


>前年比の死亡数

以下が10月までの死亡数の推移です。青線が2021年で赤線が2022年ですが、10月までの全ての月で前年の死亡数を上回っています。特に2〜3月と8月が極端ですが、9〜10月も前年より1万人以上の増加をキープしています。

厚生労働省人口動態統計速報(令和4年10月分)

このペースだと、2022年は前年より10万人以上の死亡数増加になると思われます。2021年は「戦後最多の死亡数」と言われ、2020年より7万人近く死亡数が増加した年でしたが、そんな戦後最多の死亡数を記録した年よりも更に10万人以上の死亡数増加です。

 

>例年比の死亡数(超過死亡数)

前年だけでなく、例年(2017〜2021年の平均:年間137万9,348人 )と比較すると以下の通りです。線グラフは死亡数、棒グラフは例年比の死亡数=超過死亡数です。

2022年は年間を通して例年より死亡数が大幅に増えているのが分かると思いますが、10月までに既に15万人以上の超過死亡が発生しています。2021年の超過死亡6万人という数も異常でしたが、2022年は圧倒的な差で記録を更新しています。

広島原爆犠牲者約14万人と比較して語られることがありますが、超過死亡15万人という数は原爆投下並の規模感ということです。

※「例年」をどこに設定するかによって超過死亡数も変わりますが、どこに設定しても2021〜2022年の死亡数が異常に増えていることに変わりはありません。例えばコロナ発生以前の2015〜2019年を「例年」とした場合、年間死亡者数の平均は133万6,560人となり 、2021年の超過死亡数は約10万人、2022年10月までの超過死亡数は約19万人となります。

 

■コロナ死について


>新型コロナによる死亡数

2022年は新型コロナによる死亡数もかなり増えています。参照先により多少の変動がありますが、2022年の新型コロナによる死亡数は3万5,000〜3万9,000人程度で、2021年の倍以上です。

厚生労働省データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-/死亡者数の推移より集計

※人口動態における確定数としての新型コロナウイルス感染症による死亡数は2020年が3,466人、2021年が1万6,766人。確定数は速報値より若干多い傾向です。

ですが、やはりこれだけでは超過死亡15万人以上の理由は説明できません。15万人のうち4万人近くがコロナ死だとしても、10万人以上は「コロナ以外の死因」で亡くなっているという事です

 

>コロナ死の報告数が正しくない可能性は?

「実は表に出ていないコロナ死がものすごく多いのではないか?」と言われることもあります。逆に、「コロナ死は水増しされているのではないか?」と言われることもあります。

要は、実態よりもすごく多いんじゃないかとか少ないんじゃないかという疑惑ですが、結論として、発表される数字が概ね正しいと思って差し支えないように思います

コロナ死が水増しされている可能性の根拠として言われているのが、厚生労働省による以下の事務連絡です。

・・・・・中略・・・・・

厚生労働省新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡についてより

「厳密な死因を問わず」「検査陽性者であれば」死因がコロナ扱いされてしまうため、極端な話、交通事故で亡くなった方すらコロナ死として発表されてしまうような事態が起こるのではないか?ということです。

実際、以下のような報道もちらほらありました。

新型コロナ 東京都 8人死亡 新たな感染は248人 | 新型コロナ 国内感染者数 | NHKニュース

都のこれまでの発表で10代が亡くなるのは初めてです。事故によって死亡したあと感染が確認されたということです。

確かにこういった報道があると疑いたくなりますが、件の事務連絡に

新型コロナウイルス感染症を原死因とした死亡数については、人口動態調査の「死亡票」を集計して死因別の死亡数を把握することになりますが、死因選択や精査に一定の時間がかかります。

と記載されている通り、最終的には死因選択や精査に一定の時間をかけて人口動態の確定数を出しているようです。

厚生労働省の速報値としての2021年の新型コロナ死亡者数1万4,926人に対して、人口動態における確定数が1万6,766人でしたので、「日々報告される数字が実態よりも多い」=水増しされているということでもないようです。「実は表に出ていないコロナ死がものすごく多いのではないか?」という逆の可能性についても同様です。

厚生労働省の出す数字が必ずしも全面的に信用できる訳ではありませんが(理由は後述)、少なくとも現時点では水増しや過小申告がないものとして考えます。

 

■新型コロナワクチンについて


>ワクチン接種数と新規陽性者数/死亡者数の相関

新型コロナワクチンについて、2022年6月頃から4回目接種、2022年10月頃から5回目接種が始まりました。2023年1月1日時点で、全人口の4割くらいが4回目接種済、2割くらいが5回目接種済です。

デジタル庁|新型コロナワクチンの接種状況

これが厚生労働省の言う通りの感染/発症/重症化を予防する効果があるなら、新規陽性者数/死亡者数共に減っていそうなものですが、現実には逆のことが起こっています。3回目/4回目/5回目の接種に合わせるようにして、新規陽性者数/死亡者数が極端に増加しています。結果として、2022年の新型コロナの死亡者数は前年の倍以上に増えて、直近の12月は過去最多となりました。

 

>ワクチン未接種者よりも接種者の方が新規陽性者数が多い?

世界的に見てもワクチン接種率がトップであるのにも関わらず過去最多の死者数を出している状況ですので、ここで疑問となるのが「ワクチンが効いてないんじゃないか?」「それどころかワクチン接種が却って被害を大きくしているのではないか?」ということです。

ワクチン接種歴別の新規陽性者数(未接種者と2回目/3回目接種者との新規陽性者数の比較)について、2022年8月までは厚生労働省から資料が出ていました。

厚生労働省|第98回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年9月7日)/資料2-5 全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率等

4回目接種がある程度進んだ頃の資料ですが、80代以上の高齢者を除き、ほとんどの世代で未接種者よりも2回目接種者の方が新規陽性者数が多く、30代/40代/60代後半に至っては3回目接種者についても新規陽性者が多くなってしまっています。接種から検査までの期間は考慮されていませんので、3回目接種から時間経過している現在は、悪い意味でまた結果が違うかも知れません。

尚、この資料では4月までは未接種者の方が新規陽性者が多く見えていたのですが、5月からデータが修正されて、実態が見えてきたという経緯があります。(これが「厚生労働省の出す数字が必ずしも全面的に信用できる訳ではない」理由です。)

接種せず感染した人数を多めに公表 厚労省と官房長官、説明に矛盾も:朝日新聞デジタル

厚生労働省新型コロナウイルスの新規感染者について集計する際、本来は「ワクチン接種歴不明」の人を「未接種」として計上していました。未接種の新規感染者数が、実態より多く公表されていたことが明らかとなったのです。

現在は同様の資料が公表されなくなってしまったので分からないですが、4回目/5回目と接種が進むにつれて新規陽性者数/死亡者数が極端に増加しているのが現状ですので、「ワクチンが効いてないんじゃないか?」「ワクチン接種が却って被害を大きくしているのではないか?」という疑惑は払拭できません。

 

>何故「ワクチンが効いてないんじゃないか?」と言えるのか

当初、ファイザーのワクチンは「有効率95%」と謳われていました。今でも厚生労働省のHPに掲載されています。ですが、上記のワクチン接種歴別の新規陽性者数から10代を除いた2回目/3回目の有効率を求めてみると、「有効率95%」とは程遠い結果が見えてきます。2回目接種者の有効率はむしろマイナスで、3回目接種者の有効率も26.4%でしかありません。「3回接種したのにコロナ陽性になった」と言う人が多いのも頷けます。

尚、ファイザー臨床試験の数字を同じ計算式に当てはめると、確かに有効率95%となります。但し、こちらは分子で「発症者数」を見ているため、同列では語れませんが。

※「ワクチンは感染/発症ではなく重症化を防ぐものである」というのが定説化している節がありますが、この「有効率95%」はあくまで「発症」に対する有効率でした。添付文書にも「効能又は効果:SARS-CoV-2による感染症の予防」と記載されており、「重症化の予防」については記載されていません

 

>何故「ワクチン接種が却って被害を大きくしているのではないか?」と言えるのか

理由を列挙すると、、

・4回目/5回目と接種が進むにつれて新規陽性者数/死亡者数が極端に増加している

・ワクチン接種とコロナ死および超過死亡に相関関係が見える

アナフィラキシー/心筋炎/心膜炎など様々な短期的リスクがある

・ADE/抗原原罪/免疫寛容など様々な長期的リスクがある

・スパイクタンパク質自体に毒性がある

という感じです。聞き慣れない用語がありますが、mRNAワクチンのリスクについて調べてると自然と目にするものだと思います。長くなってしまうので詳しくはまた次回に書いてみようと思いますが、端的に言って「ワクチン接種が進んでいるのに新型コロナ死亡者数が増えいる+それとは別の死因による超過死亡が極端に増えている理由は、ワクチンによる薬害ではないだろうか?」と疑っています。長期的リスクの性質から、「新型コロナによる死亡そのものが、ワクチンによる薬害となりつつあるのではないか?」とも疑っています。

前回もワクチンの薬害を疑ってると書きましたが、やはり「思い違いだった」「杞憂だった」とは思えません。だからと言ってどうする事もできないように思いますが、人に説明できるように考えを整理して、1人でも薬害を避けることに繋がれば幸いかな。。と、控え目なことしか言えませんが、子供への接種は本当に考え直して欲しいと心から思っています

最後に、10月までの超過死亡数/新型コロナ死亡者数とワクチン接種数のグラフです。3回目接種が始まったあたりから露骨に相関が見えるようになりました。